人間失格


はしがき

 私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
 一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、十歳前後かと推定される頃の写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹たちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴をはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。醜く? けれども、鈍い人たち(つまり、美醜などに関心を持たぬ人たち)は、面白くも何とも無いような顔をして、(中略)、そして最後にもう一つ、ビデオレターがあった。

ビデオレターには、猫耳メイド服の女性がいた。
ただのメイド服ではない。おっぱい丸出しのドスケベメイド服で、乳首の先に鈴がついている。スカートの中からは猫尻尾も生えており、左右に小刻みに揺れている。耳を澄ますと、ヴヴヴ……という何か振動するような音も聞こえる。

葉蔵「わ……私の、性自認は、恥です……///」

女だと思ったら男だった。
葉蔵はスカートに手をかけ、スカートを持ち上げる。桜のように染まった頬が、さらに赤く染まる。静かな部屋に、おっぱいの鈴が控えめにチリチリと反響する。淫靡で、あまりにも非現実的な映像に釘付けになる。

ゆっくりと持ち上がったスカートの中からは、かわいらしい服装とは程遠い、無骨な鋼の貞操帯が顔を出した。そのアンバランスさをごまかすように、貞操帯の先っぽにも鈴がついていた。
葉蔵のちんぽがぴくん、と動くたびに、鈴がチリンと鳴るような仕組みとなっているのだ。

葉蔵「今日は……ご主人様の皆様のために、私の……恥ずかしいところ……///」カアア
葉蔵「いっぱい見てもらいます…………にゃ」

(中略)

「私たちの知っている葉ちゃんは、とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……神様みたいないい子でした」