アイドルもの 第三話


前回までのあらすじ

私は花も恥じらう女子高生、岡沢アイ!
でも……ドジでいつも失敗ばかり……☆

そんな私が、アイドルに!?
Pと名乗る男にアイドルに勧誘されたの!☆
でも……買い食いしてたら財布をなくして無銭飲食に!?
やっぱり私ってドジ~!☆☆☆

警察に誘拐されたけどなんとか脱出!☆
たくさんの警察に追われて絶体絶命の私の前に、なんとPが現れて、カーチェイスの末に逃げ切ったの!☆


アイ「ふ~、田舎はやっぱり空気が澄んでるなあ!☆」
アイ「景色もきれいだし、星もきれいだし☆」
アイ「私もきれいになっちゃいそう☆☆☆」


岡沢アイ(17)

  • ドジっ子だけど、底抜けの明るさで突破するよ☆
  • 好きなものは角砂糖!角砂糖みたいな甘い恋がしたいな☆
  • 嫌いなものはトカゲ……小学校のとき、靴箱にビリビリの手紙とトカゲの死骸が入ってたから……☆
  • 口癖は「超えなきゃ、このハードルを!」

茂助「へえ、まことそのとおりでございます……」

アイ「茂助さん!おはよう☆」

茂助(ドキッ)
茂助「お、おはようございます……」ドキドキ
茂助(コイツ……俺のこと好きだろ……)


茂助(37)

  • 私たちが村に逃げてきたとき、快くかくまってくれたおじさん☆
  • 好きなものはJK☆
  • 田舎での生活が嫌いだったけど、私たちが来てからちょっと考え直してるみたい☆

(回想シーン)

ピンポーン

茂助「フゥッ、フウッ」モゾモゾ

ピンポーン

茂助(うるせえな……集中できねえ……)
茂助「誰だこんな時間に!非常識だろうが!」ガチャ

P「すみません、ここに泊めてもらえないでしょうか?」

アイ「おじさんおねが~い☆」

茂助「ああ?なんだお前……ら……」
茂助(ん……?)


 ニュース「今日の凶悪脱獄犯のコーナーです」
 ニュース「JKとプロデューサーの顔はこちら、懸賞金は現在……」

 茂助「へえ~JKが凶悪脱獄犯になる時代か、世も末だな」モゾモゾ

茂助「あ、あ……」

P「まずい!」バッ
P「俺の目を見ろ!」ガッ

茂助「はわわわ、お前、ら……」

P「」ジーーッ

茂助「………」グルグル目
(背景にPの顔が万華鏡のように広がる)

茂助「はい……どうぞお入りください……」ガチャ


P(??)

  • アイドル事務所のプロデューサー!
  • 正体不明の謎多き人なんだ☆とってもフシギでスゴイ人☆

アイ「おじさん、ホントにありがと☆」

茂助「い、いや、俺は別に……」
茂助「自分の信じることをやっただけ、さ……」
茂助(俺、かっけぇ……)

アイ「……」

茂助「お嬢様……?」

アイ「私ね……アイドルになろうと思ってたんだけど……」
アイ「でも……ここに来て、考えが変わったんだ……」

茂助「……」ドキドキ

アイ「ここで暮らすのも、悪くないかなって☆」

茂助(!!!!!!!!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

アイ「」ビクッ☆
アイ「あ、あの……」

茂助「」ニッコニッコ

アイ「プロデューサーさんと一緒に、ここで暮らしていきたいなって☆」

茂助「……は?」
茂助(プロデューサーと、一緒……?)
茂助(俺に……べた惚れしてるんじゃ、なかったのか……?)
茂助「……ああ、そうか……」ギリ……

アイ「あ、あの、おじさん?☆」

茂助(そうか……最初から俺のことなんて……)
茂助(いや、違う……)
茂助(あの……Pとかいう男だ……)

アイ「突然黙っちゃった……☆」


P「快く泊めていただけるのはありがたいのですが、そろそろお暇しないといけません」

茂助「そ、そうなのか……?」

P「ええ、岡沢さんをアイドルにしないといけないですからね」

アイ「!」

P「トップアイドルにするって、約束しただろ?」

アイ「うん!☆☆☆」ニコー

茂助(ああ……なんて笑顔なんだ……)
茂助(だが、それが向けられる相手は俺ではない……)ギリ

茂助「そうですか、ではこれが最後の晩餐の準備をするので、それまでお休みください」

茂助(ククク……P、これがお前の人生最後の晩餐になるのさ……)

アイ「わーいありがと~!☆」

P「ありがとうございます」


茂助「ヒ~ッヒッヒッヒ」

シャーッシャーッ

(障子のシルエットに茂助が包丁を研ぐ姿が映る)


茂助「さあどうぞ」ニコニコ

アイ「いただきま~す☆」

P「こんなに親切にしてくださって、なんとお礼をすればよいか……」モグモグ
P「ヴッ……」ドクン……

アイ「プロデューサーさん、どうしたの?☆」
アイ「すごい汗……」

茂助(ククク……毒が効いてきたな……)

P「うう……」ドタリ

アイ「プロデューサーさん!?」
アイ「ど、どうしよう~☆」
アイ「そ、そうだ!おじさん!救急車を……」

茂助「……」ガチャリ

アイ「お、おじさん……」
アイ「ど、どうして……鍵を、しめてるの……?」

(エンディングテーマ)

茂助「それは……」
茂助「二人で一緒に暮らしたいからさ……」ジリ……ジリ……

アイ「あ……あ……!」

茂助「岡沢アイ」
茂助「結婚しよう」

(視界が魚眼レンズのように歪み、不気味に笑う茂助のアップが映り暗転)